花咲く宮殿でひとやすみ

原作行方不明、キャスト全くの別人疑惑で織成す韓ドラの宮と花男(ジフつく)二次小説。『探さないでください、見つからないから』←ココ重要です

カテゴリ:◆ 宮・パラレル ◆ > ● 歌詠みびと 【完】

「あねうえ~!あねうえ~!」     小さな、まだ5歳を少し過ぎたばかりの男の子が宮殿の廊下を走っていた。 どうやら姉を探しているようで、大声で叫びながらひとつひとつの部屋を覗き込んでは また次の部屋へと走り出す事を繰り返していた。     「何事ですか?太子。 ...

執務室に籠もり何時間もかけて書類と格闘しても、翌朝には山と積まれているのを見ると まるで昨日と全く同じ1日が、時計を巻き戻すように繰り返されるような錯覚を覚えるが 窓を閉め切った室内にいても聞こえてくる蝉の声に、日々は確かに移ろっているのだと実感する。   ...

ボンヤリと窓辺に寄り掛かり、思惟に耽っていると何やら視界の下方に黒いモノが動いた・・。   これは・・・・   面白いので放っておこうと、視線を庭の木々に向けたままでいると 今度はスーツの裾をツンツンと引っ張る気配がする。 自然と頬が緩んでゆくのを自覚しながら ...

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