HANA×KUN以外のシンチェのお話を集めてINDEXページを作ってみましたサブタイトルが無い為、数字が並ぶだけだけれど無いよりはいいかな、というのもあるけど ……これで少しは読みやすく ……なるんだろうか?※ 数字の羅列タイプの作品は カテゴリ、タグ、記事 等から探す ...
タグ:シンチェ
歌詠みびと 3 【完】
ボンヤリと窓辺に寄り掛かり、思惟に耽っていると何やら視界の下方に黒いモノが動いた・・。 これは・・・・ 面白いので放っておこうと、視線を庭の木々に向けたままでいると 今度はスーツの裾をツンツンと引っ張る気配がする。 自然と頬が緩んでゆくのを自覚しながら ...
歌詠みびと 2
執務室に籠もり何時間もかけて書類と格闘しても、翌朝には山と積まれているのを見ると まるで昨日と全く同じ1日が、時計を巻き戻すように繰り返されるような錯覚を覚えるが 窓を閉め切った室内にいても聞こえてくる蝉の声に、日々は確かに移ろっているのだと実感する。 ...
歌詠みびと 1
「あねうえ~!あねうえ~!」 小さな、まだ5歳を少し過ぎたばかりの男の子が宮殿の廊下を走っていた。 どうやら姉を探しているようで、大声で叫びながらひとつひとつの部屋を覗き込んでは また次の部屋へと走り出す事を繰り返していた。 「何事ですか?太子。 ...
バレンタインの奇跡(幕開け)
韓国の皇太子、イ・シンが 王立中学3年生の頃 忽然と、その学校から姿を消した。 それから約1ヵ月後、何事も無かったように復学を果たした皇太子は それまでと何も変わらないようでいて、1つだけ変わったことがあった。 氷の皇太子と呼ばれる彼 ...